想い出づくり。

山田太一オリジナル脚本、24歳の恋愛模様

放送日

1981年9月~12月にかけて放送されたTBSの金曜日22時からのドラマ。全14回。脚本は山田太一。

 出演者

古手川裕子、森昌子、田中裕子、柴田恭兵、児玉清、田中美佐など。

あらすじ

静岡から東京に出てきた吉川久美子(古手川裕子)は小田急のロマンスカーで車内販売をしている。都内で両親と弟と暮らす佐伯のぶ代(森昌子)は工場勤務。東北の実家から出てきて一人暮らしの池谷香織(田中裕子)は企業でOLとして働いていた。

ある日曜日、3人とも、新宿路上でキャッチをしていた根本典夫(柴田恭兵)に、無料でカメラを配っているという言葉にほだされ、ある説明会へ向かう。その説明会には20代の女性ばかり数十人集まっていた。入会金7万を支払えば、ヨーロッパ旅行へ10数万円で行けるという。

次々に入会金を払う他の参加者たち。気の強い香織は、その内容が信じられず、説明していた男に食ってかかる。その場にはのぶ代と久美子もいた。
結局、その場では3人とも支払はしなかったが、意気投合し、飲みに出かける。

全員23,4歳の女性。興味の話題は結婚。それぞれ自己紹介をし、すぐに仲良くなる。3人で一緒にヨーロッパ旅行をしようと話し、また会う約束をする。

その後、3人とも、想い出作りにヨーロッパ旅行をしようと、入会金の7万円を支払ってしまう。
その直後にその旅行会社が倒産したと新聞で読み、3人は怒り、キャッチをしてきた典夫の行方を探そうと一致団結する。

香織は新宿に行くと、キャッチをしていた典夫がいた。香織は典夫を尾行し、住んでいる場所を突き止める。

見どころ

3人の主役の女性が若くてかわいい

何と言っても主役の3人、古手川裕子、森昌子、田中裕子が若くて、可愛いです。
古手川裕子はお人形さん風、田中裕子は正統派美人ではないですが、気だるい小悪魔風、森昌子は清純な普通の女の子風でそれぞれいいです。自分がおばさんになったからでしょうか。若い女性はみんな可愛いですね。
3人とも20代半ばでしょうか。主役3人が着ている当時の洋服も、トレンチコートやひざ下のフレアスカートで、色も地味なのですが、素敵です。昭和のOLファッションなのでしょうか。
新宿やホテルニューオータニも出てきて、昭和の様子を見る事ができます。

また、当時はお見合い結婚が主流だったよう。24歳ぐらいまでが売り頃、27,8になると売れ残り。30,40歳で女性で独身だと哀れそのものだったようです。
また女性は職場では、お茶くみや補助的仕事ばかり。女性が出世するなど考えられないようで、結婚する男性により、女性の後半の人生が決まると3人でも良く話してます。

「どうやって良い男に出会おう?」というのが3人のメインテーマで、昔は女性のキャリアや結婚後も働くという感じではなかったよう。
時代背景の違いを今と比べながら見るのも、面白いです。

田中美佐(今の田中美佐子)も出てるのですが、本当にかわいい!
Tシャツ一枚で雨にぬれるシーンなどあって、汚れ役?お色気要員?だったのですかね。

柴田恭兵のクズ男ブリと坂本スミ子のお母さん役がうまい!

私の世代ですと、柴田恭兵といえば、「あぶない刑事」のイメージですが、この役はクズ男です。
見ていて、こんな男に惚れる古手川裕子にイライラ。そして、森昌子のお母さん役の坂本スミ子がうまい。
こんなうまいのに、なぜ消えちゃったんですかね。

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