今度生まれたら

内館牧子著の『今度生まれたら』がNHKでドラマ化

放送日

2022年5月~6月にNHKで日曜夜10時から放送されたドラマ。全7回。脚本は真辺克彦、小嶋健作、大島まり菜。原作は内館牧子『今度生まれたら』

 出演者

松坂慶子、風間杜夫、藤田弓子、平田満、小倉一郎、風吹ジュン、余貴美子、山中崇、毎熊克哉、須藤理沙、ジュディ・オングなど。

あらすじ

主人公の佐川夏江(松坂慶子)は70歳になった。最近、夏江の家の近所に児童養護施設計画が発表され、夏江の意見が新聞に載った。そこには夏江の名前の後ろの(70)の記載で、70歳だという現実を突きつけられショックを受ける。

夏江は同じ会社のエリート社員だった和幸(風間杜夫)と職場結婚し48年経ち、二人の息子はすでに独立した。長男の剛(山中崇)は結婚して娘が一人、次男の健は独身で工房でギター作りをしている。

現在、夏江はスーパーでパートとして働き、夫の和幸は会社を辞めた後、家で翻訳のアルバイトをしながら、趣味の老人会の山登りを楽しんでいる。

年を経るごとに夫への愛情は情愛へと変わり、夫は大切な人なのは間違いないが、「今度生まれたらこの人と一緒になることはないだろう」と夏江は思っている。しかし、仲の良い姉の島田信子(藤田弓子)は生まれ変わっても夫の芳彦(平田満)と結婚したいと言う。

そんなとき、夏江はテレビを見ていると、夫と結婚する前に自分に好意を寄せていた職場の山賀敏夫(小倉一郎)が有名な造園家となっているのを知る。そこで、自分の今の人生がこれでいいのか、さらに悩み始める。

見どころ

役どころと同じほぼ70歳の松坂慶子。昔の70歳とはイメージ変わりました。太ってるけど可愛い。おばあちゃんとは呼べない感じがします。一方、姉を演じる藤田弓子は年相応な感じ。

役柄の夏江は文句ばかり。夫には不満だらけ。老後を趣味だけに費やすのはイヤ。昔、自分に好意を寄せていた山賀を利用しようとするなど、お世辞にも性格が良いとは言えません。しかし、松坂慶子の風貌がふんわりして可愛いので、あまり嫌な婆さんに見えません。

ストーリーは70歳になってから感じる気持ちの揺れが描かれていて、最後は一応夏江の家に関しては何もかも丸く収まって終了します。

高齢者を主人公としたドラマは少ないのでなかなか楽しめましたが、現実的ではなくドラマだなと思われる場面が多々あります。

まず、夏江の孫や姪が夏江の息子健の工房に入り浸りだったり、芳彦が突然クラス会で会った元同級生のバンビと暮らし始めたり、そんな物事うまくいかないでしょ、と突っ込みたくなりました。

また、やたら家族、親戚の距離が近くて、現在の若者たち、そんなにおじさんやおばあちゃんと仲良しで、素直じゃないでしょとは思いながら見ていました。

現在『今度生まれたら』はNHKオンデマンド、またはU-Nextでは1ヶ月990ポイントの見放題で配信中です。

※2022年7月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はU-Nextの公式ホームページにてご確認ください。

本と比べてみるのも面白いかもしれません。

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