生きるとか死ぬとか父親とか

ジェーン・スーのエッセイ『生きるとか死ぬとか父親とか』ドラマ化

放送日

2021年4月~6月にテレビ東京系で土曜0時12分から放送されたドラマ。全12回。脚本は井土 紀州。原作はジェーン・スー 『生きるとか死ぬとか父親とか』

 出演者

吉田羊、國村準、田中みな実、松岡茉優、富田靖子、 DJ松永、オカモト”MOBY”タクヤ、森本 晋太郎、ヒコロヒーなど。

あらすじ

蒲原トキコ(吉田羊)は夜のラジオ番組でパーソナリティを務めながら、コラムやエッセイを書いている。ラジオでは、リスナーから寄せられる色々な悩み相談に答え、人生の酸いも甘いも経験したトキコの発言は説得力があり人気を博している。そんなトキコとトキコの父親哲也との関係を描く1話完結型のエピソードで構成したドラマ。

トキコの母はトキコが24歳のときに亡くなった。父親は昔は羽振りもよかったものの、今では全財産をなくして無一文。だが、いまだに自由奔放にふるまっている。

そんな父親に対する愛憎入り混じった気持ちを、一人娘のトキコはそのまま本に書こうと決める。父親との関係にスポットを当てながらも死、不倫、子供、キャリア、結婚など40代女性なら誰もが悩む問題も取り入れている。

見どころ

このドラマは恋愛ドラマに飽きた40代以上の女性だとかなり心が揺さぶられるのではないでしょうか。まず、なんといっても映像と音楽が美しいです。
トッキーがパーソナリティを務める夜の東京のイルミネーションと父と出かける昼の東京の風景の対照がきれいです。またオープニングの高橋優「ever since」とエンディングのヒグチアイ「縁」が2曲とも素晴らしいです。
たんたんとした父と娘の関係でありながら、ところどころに流れるBGMは、奥底に隠れる愛が強調され、ストーリーを盛り上げています。

主人公のトキコを演じる吉田羊は容姿を髪型や服装をジェーン・スーに似せてきているので、だんだんとジェーン・スーに見えてきます。
また、ドラマの中で吉田洋と國村準以外にとびぬけた有名人が出ていないのもいいです。お笑い界やDJ界ではそこそこ知名度がある方が出ているのかもしれませんが、容姿も日常に溶け込み主人公を変に邪魔しない感じがちょうどいい。田中みな実もアナウンサー役として余計な演技がないのがいいですね。

富田靖子が國村準の妻役なのですが、ほぼ同世代としては軽くショックですね。この年だと、國村準の妻役で違和感を感じなくなるんだと。もちろん主人公が20代のときの場面に出演するので、50代ぐらいの女優でストーリー的には合ってはいると思います。

現在『生きるとか死ぬとか父親とか』は現在U-Nextで配信中です。

※2021年8月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はU Nextの公式ホームページにてご確認ください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする