常盤貴子主演『ひとり暮らし』
放送日
1996年10月~12月に放送されたTBSの金曜日21時からのドラマ。全10回。脚本は青柳祐美子。
出演者
常盤貴子、永作博美、高橋克典、高橋和也、矢田亜希子、高樹沙耶、清水圭、真屋順子など。
あらすじ
花淵美歩(常盤貴子)は都内のデパートに勤める恋人なしの26歳。両親(父:山本圭、母:真屋順子)と高校生の妹の芽(矢田亜希子)と家族4人で暮らしているが、通勤に時間がかかり、夜遅く帰ると親もうるさいため一人暮らしをすることを決める。
同じデパートに勤める西島恭子(永作博美)は美歩の幼馴染で親友。既婚者と不倫して中絶手術を受けたばかり。しかし、その男性と別れられず付き合っている。
美歩はデパートに営業に来るビール会社の新谷(高橋克典)を見かけてから、新谷のことが気になる存在になっている。
美歩は一人暮らしを始めるマンション探しに行くが、恭子が一緒に付き添うことになる。その内覧に行った帰り、入居を決めたマンションに住む和泉田知也子(高樹沙耶)の経営するカフェに立ち寄る。そこで偶然新谷と新谷の同僚小川(高橋和也)と近所の酒屋の桑原(清水圭)と出くわす。
美歩は軽薄にふるまう新谷を見て、意識しすぎてしまい不愉快になったと言って店を出ていく。恭子はそんな美歩を見て、新谷のことが気になっているからそんな態度になると言いながらも「私は美歩が好きだから」と言い残して去っていく。
その後、美歩は一人暮らしを始めるが、一人の時間を持て余すことも多かった。そんな時に新谷の同僚小川が美歩のことを気に入ったらしく、美歩、恭子、新谷、小川でダブルデートをする。
そのうち小川は美歩が新谷のことを好きだと気付き、少しゴタゴタがあったものの美歩は新谷と付き合い始める。美歩の一途な気持ちを新谷にぶつけるが、新谷は美歩ほどの真剣さがないようだった。実は新谷には美歩の知らない過去があったのだ。
見どころ(ネタバレあり)
ストーリーの始まりは、主人公の美歩が一人暮らしを始め、ダブルデートをしたりしながら明るいタッチで進んでいきます。しかし、話が進むにつれ、新谷の過去、同性愛、略奪など、どんどん暗く複雑になっていきます。
見ているうちに登場人物にイライラしていきました。
まず、恭子に誘われて、美歩と付き合っているにもかかわらず、応じてしまう新谷にもイライラ。恭子は美歩のことが好きなのに、新谷と付き合い始めるのも謎でした。
そして、美歩は、新谷と恭子が付き合うことを応援しながらも、「新谷さんのことを好きでいさせて」と陰で新谷をことを思い続けます。この美歩の性格の真面目さにもイライラ。
美歩を傷つけるとわかっていながら自分が寂しいからと新谷と付き合う恭子、そして美歩が自分のことを好きとわかっていながら、恭子と付き合う新谷が理解できませんでした。
また、この中で一番芯が通っていて、真面目で一生懸命なのが美歩なのに、カフェの経営者知也子は、常に上から目線で美歩に対して小馬鹿にした態度をとるのも意味不明でした。
一方、美歩の家族の関係はよく描かれていたような気がします。美歩と芽が実家にいるときはケンカばかりしていたのに、美歩が一人暮らしを始めたら寂しくなったと芽は美歩の家に来たり、一人暮らし後に実家に帰った美歩に冷たくあたる父親など、よくある光景で共感できました。
このドラマでは矢田亜希子の意地悪な妹役がはまってます。
物語は、最後は元サヤに戻るかと思いきや、思わせぶりな終わり方です。
高橋克典は軽薄そうに見えて、過去に何かを抱えているって役が多くないですか?
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