木村拓哉、中山美穂主演作品「眠れる森」
放送日
1998年10月~12月に放送されたフジテレビの木曜日22時からのドラマ。全12回。脚本は野沢尚。
出演者
木村拓哉、中山美穂、仲村トオル、ユースケ・サンタマリア、本上まなみ、陣内孝則、岡田眞澄、夏八木勲など。
あらすじ
大庭実那子(中山美穂)は蘭専門の植物園で働く27才。エリートサラリーマンの濱崎輝一郎(仲村トオル)と婚約している。
美那子は12才のとき、両親、姉を交通事故で亡くし、叔父に育てられた。
家族から1人残された後、ある男の子から手紙をもらい、「15年目に眠れる森で待っている」とそこに書いてあった。そのことがずっと気になっていた美那子は、故郷のある眠れる森に15年目に行く。すると、そこで待っていたのは、想像とは違う挑戦的な態度の伊藤直季(木村拓哉)だった。
直季は、美那子に「お前は俺の一部だから」とよくわからないことを口にする。また直季の強引な態度に恐怖も感じ、眠れる森を後にした美那子だが、その後も先々で直季が美那子の前に現れる。
最初は直季のことを疎ましく思っていたが、直季の親友中嶋敬太(ユースケ・サンタマリア)を美那子は幼馴染と思い込んでいたり、不可解なことが起こる。
美那子は混乱し、徐々にフラッシュバックのように、昔の記憶が戻っていき、家族は交通事故ではなく、一家惨殺事件で殺されたことを思い出す。美那子の記憶は催眠療法により、直季の父伊藤直巳(夏八木勲)によって封印されていた。
直季が眠れる森に行く前は、佐久間由理(本上まなみ)は直季の恋人だった。しかし、直季は幼い頃からの知り合いであるという美那子を理由に別れを切り出した。その後も、由里は直季のことが好きで離れられない。
国府吉春(陣内孝則)は、一家惨殺事件の犯人として捕まり、無期懲役処分となって服役していた。国府は美那子の姉の恋人であり、両親に結婚を反対されたのが、殺害の理由だと思われた。
ある日、国府は仮出所した後、行方不明になる。
本当に国府は犯人だったのか?直季の真の目的は何なのか?美那子は事件当時犯人を見たのか?と次々に新たな疑惑と真相が判明し、ストーリー展開に目が離せなくなる。
見どころ
ロン毛のキムタク
一番の見どころはキムタクでしょうか。当時25,6才。最高に格好良いです。演技はいつもの少し変な間があるキムタクですが、格好良さに許せちゃいます。
ユースケはキムタクの幼馴染設定なのですが、老けているので、ちょっとキムタクの同級生には見えずらいです。ユースケの子役の風間俊介が可愛いです。出るのは、一瞬ですけどね。
ミポリンも美しいです。若いっていいですね。
ここからネタばれありです
このドラマ、映画にすればよかったんじゃないでしょうか。最初視聴者が考えていたストーリーから、どんどん展開していき、やっぱりあいつが犯人かと思ったら、また振り出しに戻ったりして次の展開が気になり、一気に見ちゃいました。
毎回、ゾゾーっとするような場面があり、鳥肌が何度もたちました。
また幽霊役で原田美枝子が登場するのですが、幽霊がドラマのクオリティを安っぽくさせている感があります。あの設定要りますかね?原田美枝子自体には何の文句もありません。綺麗です。
あと、最後の方でバタバタ人が死んでいき、それはちょっとないんじゃない?もう誰も殺さないで!と叫びたくなりました。
野沢尚の脚本のドラマは重いですけど、サスペンス調で良くできてます。亡くなってしまって本当に残念です。
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